2004年11月12日 |
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フランスに住むためのレクチャーの1つ目「Convention a la formation civique」の日。 日本語でなんと訳せばいいんだろう? 学校の授業なら公民になるんだろうなぁ。 固いのよ、内容が、無茶苦茶。 サン・マルタン運河近くの施設へ朝9時半に行く。 実はサン・マルタン運河を生で見るのは初めて。 とても気分の良いところだったのね。 レクチャーをしてくれる先生?は怒っているわけではないのに眉間に太い縦筋の入った女性で、ただでさえ緊張しているのにさらに緊張感が増すよぅ。 「えー、皆さんはもうフランス語はマスターしているようなので、今日の内容はじゅうぶん理解出来ますね。」と言われて「なぬ!?」 一体どんな話をするんじゃい!? 見渡せばほとんどがアフリカ人でアジア人は私だけ。 めちゃめちゃ心細いんですけど(えぐえぐ)。 はじめのうちはフランス革命のこととか、フランスの象徴である女性の名はマリアンヌだとか、自由平等友愛のこととか、国家「マルセイエーズ」のこととか、「この分なら大丈夫そう♪」と思ったのもつかの間、政府の内容になった時点で私の貧弱なボキャブラリーの許容範囲を一気に超えてしまった。 だめだこりゃ、まったくわからん。 とりあえず何の話題なのか把握するために携帯用のチビ辞書をひきひきついていった。 なぜ私はこのグループに振り分けられたのか?謎だ。 滞りなく先生の解説が続き、「女性と子供は守られなければならない」という内容にさしかかったとき、一人のセネガル人がいきなりまくしたて始めた。 どうやら故郷のセネガルでは一夫多妻が認められていて、フランスに住みながら奥さんを複数持つつもりだったらしい。 フランスでは複数の配偶者は認められていないことに不服のご様子。 アフリカ人達はアグレッシブな雰囲気に反応しやすいみたいで、あっという間に部屋はひっくり返った。 「なんでフランスに住むからって1人しかヨメをもらえないんだよ!」 「じゃあセネガルでは何人ヨメに出来るんだよ。」 「4人だ。」 「4人もヨメもらえるわけねえだろ。そんなの無理だよ。」 「違うよ、マキシマム4人だよ。必ず4人ヨメにしなきゃなんねえわけじゃねえよ!」 「フランスではヨメは1人なの!」 「セネガルでは4人ヨメに出来るんだよ!」 「だーかーらー!」 やんややんや、この繰り返し。 私の隣のアフリカ人は「4人もヨメもらったら子供は32人じゃないか・・・。仕事はどうすんだよ。」とか真剣につぶやいていた。 ちょっと!ヨメ1人当たり子供8人かい!? 収拾がつかなくなった先生は頭をかかえているし、もう面白すぎ。 なんとか彼らを静止して、話を進めるうちにまた彼らにスイッチが入ってしまって、まだヨメ4人をネタにヒートアップしてしまう。 レクチャーの中断が3回目にもなるといい加減に嫌になってきたが、面白い物を見させてもらった。 今日覚えたこと、セネガルでは4人までヨメがもらえて女性は8人子供を産む。 |