calendrier 市民講座の受付と同窓会のようなメンバーで食事 人生いろいろ
年月日
今晩はパリ市が開催する「Nuit Blanche(ニュイブロンシュ)」。
「白い夜」と書いて「眠れない夜」という意味である。
歴史的建造物のライトアップ、各施設の夜遅くまでのイベント、美術館の深夜まで入館料無料、身近なところではスーパーが0時まで開いていることだろうか。
冬の気配がひしひしと感じられるようになってくるこの季節にこのイベントを催すのは、ある意味絶好のタイミングかもしれない。
真冬になると寒すぎて車椅子散歩は億劫になるので、「行こう行こう!」とkyoくんを引っ張りだした。
薄手のウールのセーターに上着をはおって、kyoくんに膝掛けをかけて、念のためにマフラーをバックに忍ばせて夜の街へくりだした。
あてどなく歩き出して、サン・ミッシェル方面を目指してお腹がすいたらグレックでも食べるか、ということになった。
そういえばおいしいグレック屋を見つけたんだよね〜。
この催しは今年で3回目とまだまだ始まったばかりだが、だいぶ市民は楽しんでいるようで大勢の人が外に出ている。
サン・シュルピス教会が解放されていて、なんだかすごい行列が出来ていた。
Nuit Blancheといい、夏のParis plageといい、パリ市はなかなか粋な企画をするよな〜。
斜に構えることなく素直に楽しめる。
東京で同じ企画をやってみることを想像してみるけれど・・・あ、あそこは普段からNuit Blancheだから無理だ。
オデオンを抜けてサン・ミッシェルに着くまで、とにかく人でいっぱい。
案の定いいタイミングでお腹がすいたのでお目当てのグレックを買った。
あまりの忙しさにお店の人の機嫌は最悪(笑)
次から次へとお客が来るので、お肉が生焼けだよ。
大丈夫かいな?
どこで食べようか探そうとしたところで人だかりがあったので吸い寄せられるように行くと、おじさんがギターを弾いていた。
「トッカータとフーガ」「禁じられた遊び」などを聴かせてくれた。
さっきのおつりをちゃりんとおいて、サン・ミッシェル広場のド真ん中でグレックをほおばった。
んま〜。
そうこうしているうちに気温がぐぐっと下がって来たのを感じたので、「もしリュクサンブールの近くのお気に入りのカフェが開いていたら入ろう」ということで家路につくことに。
途中、「この道の向こうに市民講座を受けるところがあるんだよ」「良かったね、近いね」「昔ここに怪しい日本食屋があったな〜」「今はゲーム屋さんだ」と話しているうちにカフェに着いた。
kyoくんはショコラ(まじうま)、私は喉が渇いたのでモナコ。
久しぶりのお散歩に満足した二人だった。
・・・あ、せっかくサン・ミッシェルまで行ったのにノートルダムのライトアップを見るの忘れた・・・。